2025.11.08
手術だけじゃない😲脊柱管狭窄症に効く東洋医学的アプローチとは

皆さん、こんにちは!!

11月に入り、朝晩の冷え込みも感じる季節となりました。

この季節になると体が冷えて、痛みが生じやすいとも言われています。

考えられる要因として、血行が悪化して筋肉や組織に酸素・栄養が不足するため、

また筋肉が硬くなり神経を圧迫するためです。

今回、痛みの中でも漢方薬がよく用いられる疾患、

「脊柱管狭窄症」

についてお話させていただきます。

 

       

 

脊柱管狭窄症とは脊髄や神経の通り道である「脊柱管」が狭くなることで、

神経が圧迫され、痛みやしびれなどの症状を引き起こす病気です。

そもそも「脊柱管」とは、背骨(椎骨)が縦に並んでできるトンネル状の空間で、

その中を脊髄や神経が通っています。

この「トンネル」が何らかの原因で狭くなると、神経が圧迫されて症状が出ます。

 

主な原因は加齢による変化が最も多いです。

どのような変化があるかといいますと、椎間板の編成(つぶれや膨らみ)、

骨や靭帯の変形・肥厚、関節の変形(変形性脊椎症)が挙げられます。

その他、外傷や手術の影響、先天的に脊柱管が狭いなどがあります。

 

症状は大きく2つに分けられます。

1つ目は腰部脊柱管狭窄症です。

主な症状は腰や足のしびれ、痛み、歩くと症状が強くなり、

休むと軽くなる(間欠性跛行)、足の感覚鈍麻、筋力低下、

排尿障害などが挙げられます。

 

2つ目は頸部脊柱管狭窄症です。

主な症状は首・肩・腕の痛みやしびれ、

手の細かい動作がしにくい(ボタンを留めにくいなど)、

歩行のふらつきなどが挙げられます。

 

脊柱管狭窄症を東洋医学的に見ると、単なる骨や神経の圧迫ではなく、

身体の基本的なバランスの乱れが根本の原因と考えます。

 

①腎虚(じんきょ)

腎は老化や疲労の蓄積による生命エネルギーの衰えで、

腎は東洋医学で「骨・脊髄・神経」を司る臓腑であります。

その力が弱まると、骨や関節、神経に栄養が届きにくくなります。

 

②気血両虚(きけつりょうきょ)

体力・血液の不足による「栄養の滞り」のことです。

気(エネルギー)と血(栄養)が不足すると、

神経や筋肉十分な潤い・栄養が届かず、回復しにくくなります。

 

③気滞血瘀(きたいけつお)

ストレスや姿勢不良による巡りの停滞のことです。

気(エネルギー)の流れが滞ると、血の流れも悪くなり、

痛み・しびれ・つっぱりを引き起こします。

 

④寒湿(かんしつ)

冷えと湿気により血行が悪化し、痛みが強くなるため、

特に冷え・湿気・雨天などで悪化する痛みはこのタイプ。

 

①~⑤に対しての漢方薬は一体どういうものがあるのでしょうか。

 

①腎虚:八味地黄丸・牛車腎気丸

②気血両虚:十全大補湯・補中益気湯

③気滞血瘀:疎経活血湯・加味逍遥散

④寒湿:八味地黄丸・防已黄耆湯

 

上記のお薬だけではなく、東洋医学的に問診をし、

症状・体質に合わせてオリジナルでお薬を調合することもできます。

 

脊柱管狭窄症でお悩みの方、手術でお悩みがある方、

是非一心堂薬局各店にて、どうかご相談くださいませ。

 

 

 

この度、漢方専門一心堂薬局から第3弾となる書籍が販売されます🎊

 

本書では漢方の基礎知識から、ストレス症状、不妊症、認知症、老化やそれに伴う諸症状など、現代の健康問題に対して漢方を用いた解決方法を紹介しています。

また、漢方薬の処方事例に限らず、普段からできる養生の方法や、漢方薬で健康になる可能性を探る最新研究まで、幅広くご紹介しております🥼

 

実際に購入した方は、「体調管理の参考にしたい」「漢方について深く知ることができた」などのお言葉多数!!😊

 

※発売したばかりですが、大変ご好評いただいておりまして、初版分の在庫数が残りわずかとなっております。

お買い求めは、一心堂薬局各店舗または全国有名書店にて!

ネットからもお買い求めいただけます。

【楽天市場】漢方専門薬剤師が教える 最強の体調管理術 著 荻秀幸:一心堂薬局

 

     

  • 【漢方専門】一心堂薬局楽天ICHIBA
  • amazon

10:00~19:00 年中無休0120-73-1410