2025.12.10
降圧薬を飲んでいるのに下がらない…漢方的視点からの原因とは🤔

今年もいよいよ12月。気温がぐっと下がり、冬らしさが増してきました。

こんな季節に気を付けなければいけない疾患、

 

それは「高血圧」です。

 

日本人の約3人に1人が高血圧と言われています。

自覚症状がほとんどないため「少し高いだけだから大丈夫」と思いがちですが、

血管に負担がかかり続けると、

脳卒中心筋梗塞のリスクが高くなります。

今回は漢方薬剤師の視点から、「高血圧」の体質と改善のポイントを分かりやすく解説します。

 

 

       

 

まず医学的には、収縮期血圧140mmHg以上、または拡張期90mmHg以上が高血圧とされます。

原因は塩分過多、ストレス、肥満、運動不足などさまざまですが、

漢方では人によって“血圧が上がる理由”

つまり原因が体質とのバランスが崩れていると考えます。

 

 

漢方的には大きく3つのタイプに分けられます。

 

1つ目は

「肝火上炎(かんかじょうえん)タイプ」。

イライラしやすく、顔が赤くなりやすい方に多く、頭痛や耳鳴りを伴うことも。

ストレスで血圧が急に上がるのが特徴で、釣藤散抑肝散などが使われます。

 

2つ目は

「痰湿(たんしつ)タイプ」。

むくみやすく、体が重だるい、コレステロールが高いなど“ドロドロ体質”の方によく見られます。

胃腸機能が弱く、余分な水分が代謝されず血圧を押し上げている状態です。

防已黄耆湯半夏白朮天麻湯などを用います。

 

3つ目は

腎虚(じんきょ)タイプ」

高齢者に多く、足腰のだるさ、冷えとほてりが混ざる、夜間頻尿などの症状が特徴です。

身体のエネルギーが不足し、血流をコントロールする力が弱くなることで血圧が上がります。

六味丸八味地黄丸などが代表的です。

 

改善のためには、生活習慣の見直しも欠かせません。

塩分を減らすだけでなく、加工食品の塩を減らし、みそや梅干しなど自然の塩に置き換えるのも効果的。

夜のスマホ控えめは自律神経を落ち着かせ、ストレス型の血圧上昇を防ぎます。

また、足湯は腎の働きを助け、特に腎虚タイプに良いケアです。

 

高血圧は同じ数値でも、人によって原因も対策も異なります。

漢方はあなたの体質に合わせて血圧を整えるサポートができる医学です。

 

ですので、東洋医学的に問診をし、

症状・体質に合わせてオリジナルでお薬を調合することもできます。

 

高血圧でお悩みの方、

是非一心堂薬局各店にて、どうかご相談くださいませ。

 

 

 

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