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2026.01.13
手と足の病気だと思ってない??掌蹠膿疱症は「皮膚の病気」じゃありません🤔

あけましておめでとうございます🐴

旧年中は当ブログをお読みいただき、誠にありがとうございました。

新年は、心と体を整える絶好のタイミングです。

今年も漢方の視点からわかりやすくお届けしていきたいと思います。

 

今回の疾患は掌蹠膿疱症についてお話させていただきます。

掌蹠膿疱症は、手のひらや足の裏に小さな水疱や膿疱が繰り返し現れる慢性皮膚疾患です。

かゆみや痛みを伴い、良くなったと思っても再発しやすいのが特徴です。

皮膚の病気という印象が強いですが、漢方では「皮膚は内臓の鏡」と考え、

体の内側の乱れに目を向けます。

 

漢方医学において、掌蹠膿疱症は主に「湿熱(しつねつ)」「瘀血(おけつ)」

そして「気の巡りの滞り」が関与すると考えられます。

脂っこい食事や甘いもの、アルコールの摂りすぎ、ストレスなどによって

体内に余分な熱や湿がこもると、出口として皮膚に症状が現れやすくなります。

特に手足の先は熱や老廃物が溜まりやすい部位です。

 

漢方治療の基本は、「膿を抑える」ことよりも「体質を整える」ことにあります。

例えば、赤みが強く、じゅくじゅくして熱感がある場合は、

体にこもった熱と湿を冷まし排出する処方が考えられます。

一方、症状が長期化し、皮膚が硬くゴワゴワしている場合は、

血流の滞りである瘀血を改善する処方を用いることもあります。

また、ストレスが強く、悪化と改善を繰り返す人では、気の巡りを整えることが重要になります。

 

 

       

 

 

代表的に用いられる漢方薬には、清熱・解毒作用をもつ処方や、血行を改善する処方、

体内の水分代謝を整える処方などがあります。

ただし、同じ掌蹠膿疱症でも体質や症状の現れ方は人それぞれで、

「この薬を飲めば治る」というものではありません。

漢方の強みは、個々の状態に合わせて処方を選べる点にあります。

 

■ 温清飲(うんせいいん)

 

皮膚の赤みや炎症が強く、慢性的に悪化と改善を繰り返すタイプに用いられます。

体内にこもった「熱」を冷ましつつ、「血」の巡りを整える作用があり、

掌蹠膿疱症をはじめ、湿疹や皮膚炎など幅広い皮膚疾患に使用されます。

皮膚が乾燥しやすく、かゆみを伴う人にも適します。

 

 

■ 十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)

 

比較的初期で、赤く腫れて膿疱が目立つ場合に使われることが多い処方です。

「解毒」の名の通り、炎症を抑え、膿の形成を改善する働きがあります。

体力が中等度以上で、皮膚症状が活発な時期に向いています。

 

■ 排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)

 

膿が溜まりやすく、治りが悪いタイプに用いられます。

炎症部位の血流を改善し、膿を外に出す働きがあるため、

慢性化した掌蹠膿疱症にも検討される処方です。

 

■ 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

 

症状が長期化し、皮膚が硬くゴワつく場合や、

冷えやすく血行不良がある人に用いられます。

漢方でいう「瘀血(おけつ)」を改善する代表処方で、

女性では月経トラブルを伴うケースにも適しています。

 

■ 加味逍遙散(かみしょうようさん)

 

ストレスや情緒の乱れによって症状が悪化するタイプに用いられます。

自律神経のバランスを整え、「気」の巡りを改善することで、

皮膚症状の波を抑えることが期待されます。

 

■ 黄連解毒湯(おうれんげどくとう)

 

赤みが強く、ほてりやすい、イライラしやすいなど、

体に強い「熱」がこもっているタイプに使われます。

急性増悪期に短期間使用されることが多い処方です。

 

 

同じ掌蹠膿疱症でも、使う漢方薬は体質によって大きく異なります。

熱を冷ますだけでは改善せず、血流やストレス調整が必要なケースも少なくありません。

そのため、自己判断での長期服用は避け、専門家の判断のもとで調整していくことが重要です。

 

さらに、漢方治療では生活習慣の見直しも重要です。

睡眠不足や過労、喫煙、歯周病などが悪化因子となることも知られています。

食事では、刺激物や脂っこいものを控え、

体にこもった熱を冷ます食材を意識することが回復の近道となります。

 

掌蹠膿疱症は「長く付き合う病気」と言われがちですが、体の内側から整えることで、

症状の出にくい状態を目指すことは十分可能です。皮膚だけを見るのではなく、

体全体を診る――それが漢方治療の大きな特徴です。

 

掌蹠膿疱症でお悩みの方、

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