2022.01.04
漢方通信1月号(痒みに対する東洋医学の考え方)

お酒を飲む・ごちそう食る

「かゆみに困る」の漢方対応

 

新年、明けましておめでとうございます。

昨年・一昨年とコロナが隠した未来の光を

わたしたちが本年はふたたび見ることが

出来るよう祈っています。

 

年末年始は、お酒を飲む機会・ご馳走

を食べる機会が、多いものでしょう。

 

それは身体に栄養をつけるだけではなく

心の安らぎのためにも必要な時間です。

 

しかし、その後の体調不調に悩むことがあります。

 

それは「肌のかゆみ」、特に背中・わき腹・すね

の辺りに、かゆみが起きやすくなります。

 

また、「夕刻から、かゆくなる」ことが多く

意識・無意識のうちに指でかいてしまい、

肌に点線のような血の跡を作ってしまいます。

 

 

かゆみは繰り返し訪れ

肌のあちこちがムズムズする感覚に

泣きたいほどの不快感を抱くことがあります。

 

そんな時、漢方薬がお役に立ちます。

 

肌をつややかにしているのは

かゆみが起きないように守っているのは、血流です。

 

身体のすみずみまで、滋養と潤いを届ける血流。

それは、温泉に入った後の「肌のつややかさ」から証明できます。

 

 

入浴に頼るだけではなく生薬(薬草)で

血流を守ろうとするなら

トウキ(当帰)やジオウ(熟 地黄)が必要です。

 

 

その両方が配合された血流改善・基本薬が

四物湯(しもつとう)です。

 

 

四物湯に、かゆみ止めの生薬3種

(ボウフウ・ケイガイ・シツリシ)を追加したのが

当帰飲子(とうきいんし)です。

 

これは、肌乾燥が進んだかたの、かゆみ防止に使われ

「皮膚の搔痒症(そうようしょう)」

の対応薬として知られています。

 

煎じ薬の液体は温かい状態にして

エキス剤などは温湯で服用してください。

 

温めた薬を身体に入れたほうが

不調改善が早いものです。

 

人によって「よくなった」と思える時間は異なりますが

服用後30分~1時間で

「かゆみが和らいできた」と言われるかたもあります。

 

良い感触を得たかたは

2週間ほど継続服用してかゆみが起きないようにすれば

ひっかき傷は治癒します。

 

漢方薬は不調を払うためによい手段ですが

治癒を早めるためには、

食習慣を含めた生活習慣の改善が必要です。

 

服薬治療中は残念ですが、お酒を控えてください

 

飲み続ければ

肌にかゆみを生じる可能性が高まります。

 

他には、早寝・早起き、禁煙

バランスの取れた食生活、

冷飲食物や香辛料を避ける、食べ過ぎないなど、

そんな暮らしを意識してください。

 

冬は血流が悪化しがちなため

毎日入浴して身体を温めてください。

それが、寒い時期に健康を守る手段になります。

 

 

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