2022.01.14
不眠症を治すには

前回の不眠症のつづきになります

今回は前回の内容を深堀していきます

 

1.東洋医学における不眠症の治し方

 

東洋医学において不眠症は体質や不眠以外の症状

兆候との兼ね合いも考慮し処方します

全身を根本的に改善していくことで自然な眠りが

とれるようになることをめざします

 

生活習慣で不眠に問題のある部分があればこれを

見直し、治療薬との相乗効果をねらいます

 

西洋薬は対処療法薬として位置づけ、まずは眠れ

るよう身体が休めるようにします

 

 

 

 

2.体内時計について理解することの重要性

 

前回、「体内時計」に焦点をあてた生活上の注意事項

について説明しましたが、そもそも体内時計とはどの

ような役割をしているか。把握することが重要になりま

す。理解し、納得して初めて悪習を見直し定着させるこ

とができるようになるからです

 

3.体内時計とは

 

自身の中には体に影響を与える様々な時計が埋め込

められています。食事や心臓の鼓動、脳波やホルモ

ン分泌等。

植物にさえ発芽や花の開花に生物時計が関与してい

ます。畑や農園をされている方なら馴染み深いので

はないでしょうか

 

体内時計は意識として自身で知覚することはでき

ません。血圧などと同様、意識しても分かりませ

んが実際には確実に存在します

 

体内時計が実際どのように動いているのかとい

うと、例えば「食事の体内時計」

朝、昼、夕、食事の時刻になるとアラームが鳴

り(実際にはなりませんが)胃では副交感神経

を介して一連の反応がおこり胃酸が分泌、胃の

蠕動運動が活発になります

 

4.睡眠に関して体内時計の役割

 

睡眠に関する体内時計は就寝前になると副交感神経

が活発になりメラトニンを分泌、周期的な脳波を繰

り返しノンレム睡眠とレム睡眠を繰り返します

 

このように重要な役割をはたしている体内時計です

が、時計というものは総じてずれが生じてくるもの

したがってズレは調整しなければなりません

 

ずれの調整は「朝日」というがネジを巻く動力とな

り修正します

身体に朝日をあびることで脳が「朝と認識」

体内の睡眠時計のずれを「朝」にリセットします

 

したがって、「朝日」を適切な時間に規則正しく浴

びることが重要なわけです。夜勤の方はお部屋のあ

かりでもいいので起床したら光にあたるようにして

ください

 

朝早く目覚めてしまう方は、早く日光を浴びてしま

うとそこでリセットされて脳が朝とご認識てしまう

ので自身の起床したい時間までは日光をびないよう

にしてください。

 

いかがでしたでしょうか

お薬だけでなく養生に励むことも、不眠症治療では

とても重要です。養生に徹することで薬の効果は足

し算ではく掛け算で増えていきます

質問やご納得できないことがあれば、ぜひ一心堂薬

局までご連絡下さい

 

 

荻秀幸の漢方納得相談でも不眠症について放送しましたので

ぜひご覧ください

 

 

 

 

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