2018.11.14
第3回 ドライマウスについて

最近ドライマウスを訴えている方が多いような感じがします。

ドライマウスの治療では、唾液が不足するのだから単純に増やせば良いと考えがちですが、中医学では少し異なった考え方もあります。

脾の液である「唾」は、体にとって有益な水分である「津液(しんえき)」です。

ドライマウスをひき起こす原因は、津液不足だけではなく津液を運ぶ力に問題がある場合があります。

津液はあるのに運ぶ力が不足すれば、必要な部位を潤わせることができません。

この状態は、肝気鬱滞によって脾がダメージを受け起こる病証で、肝脾不和によるものです。

気の流れが阻害された「気滞」では、津液を口中に運ぶことができなくなり、口腔内の乾燥を招きます。

気滞によるその他の症状は、胸の張り、脇腹の脹痛、ため息が多い、いらいらする、精神状態が不安定、二便不調、食欲の低下や逆に食欲が過多になる等で、これらの症状は肝脾不和の病理状態に属します。

治療原則は、疏肝理気と補脾を同時にする事です。

もしドライマウスに加えてこのような症状が気になりましたら、ぜひ一度ご相談ください。

 

 

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