2022.08.05
【漢方通信8月号】食欲が落ち、疲れが抜けない貴方に

 

 

暑さで体の消耗(身体が重怠い)を実感しやすい

8月は「食欲低下」に悩む時期です

 

食欲が低下し、食事が十分にとれなくなると

疲労倦怠に悩み、『食欲不振 → 疲労感』

の負のループに陥ります

 

誰もが経験することとは思いますが

食欲低下とともに毎日のメニューがさっぱりとした

ノド越しの良い食物

たとえば冷奴・素麺・冷やし中華などに、傾きがちです

 

なぜ、「食欲低下(胃の機能低下)」が起きるのでしょう

 

これは、気温の高さも影響しますが

 

初夏から夏の高湿度(湿)という

環境要素が強く関係しています

 

高湿度での暮らしは、胃の働き

(漢方で言えば、脾胃の働き)を弱める

可能性が高いのです(脾の五悪は、湿)

 

高湿度下の食欲低下を改善する漢方薬は

利湿薬である五苓散などが良いもの

大気が乾燥しさわやかさを感じる秋まで

服用を続けると良いものでしょう

 

さらにこの時期お勧めの漢方薬は

抗菌作用を持つ赤ジソの葉を配合した

かっ香正気散(かっこうしょうきさん)です

 

エキス剤でも煎じ薬でも、服用の際には良い香りがします

8月中は毎日服用することで

(症状が重ければ1日3回服用、軽微なら調整)

夏の食欲維持に役立ちます

 

冷房や冷飲食物の摂取により

お腹が痛くなり下痢(水様便)をしやすいかたは

下痢止めとして・下痢が起きないための対応薬として

ご活用ください

 

2種の漢方薬(五苓散、かっ香正気散)は

お腹を温める漢方薬です

必ず温湯(30~40℃)で服用してください

 

身体を動かすことが億劫になるほど

「元気がない」という自覚が強いとき

元気の補充も重要な治療です

 

先に紹介した五苓散かっ香正気散に加え

ニンジン配合の生脈散(しょうみゃくさん)

を同時服用してください

 

今年の8月は、身体が軽やかに感じられるでしょう

 

酷暑の時期は、苦味を持った食材を摂るのが良いものです

ゴーヤ・キュウリ・トマトなどの夏野菜は苦味を持っています

苦味食品を少量摂ることで

体熱を体外に排出することが出来ます

 

「よし、毎日苦いビールを飲もう」と思われた方

アルコールは体内に熱を残しますので(過剰な湿も残す)

お控え願いたいと思います

 

6月~8月は大気の湿度が高いため

胃(脾胃)が機能低下し「食欲不振の夏」となります

9月末頃から大気の湿度が下がるため

結果として胃が機能回復するので

「食欲の秋(食欲増進)」に変わります

 

肌をなでる秋風にも、さわやかさを感じます

秋は、その乾燥大気から

肺の機能低下が起こりやすくなります

(カゼ、声枯れ、痰、呼吸が浅いなど)

 

 

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