2023.06.01
【漢方通信6月号】「食欲 減退の 夏」 から 「食欲の秋(食欲増進)」 、 この変化を漢方で知る

 漢方の知識とは、古代から現代につながる医療者が、膨大な数の患者を観察することで「ひとの身体の衰え(ルート)」について の知見 をまとめたも のです。

観察とは何 をどうするのでしょう 、患者の 訴える不調と、ご自身はあまり気付いていない体調変化を紐づけしたもの。 実際、 それほど複雑ではないのです。 ひとつ、 例を挙げましょう。

6月から8月の期間は、 食欲が落ち やすくなります 。 「今日も食欲がない…、そうめんにしよう」「お豆腐を、冷やっこにして食べよう」 と 、 あっさりした食事が好まれます。 食事への執着が薄れ、体力 が 落ちていくのを感じるでしょう。これはなぜなのでしょう?

 

原因は2つ あります 、 高湿度 と 高気温 です。

特に湿度が高まったとき、「胃の機能低下(脾胃の機能低下)」が起きやすくなります。 そんなときに舌を見ると、表面に厚いコケが乗るという変化が起きているものでしょう。 体循環が悪いかたは、特に その傾向が強まります (気虚、血虚/スマホなどで目を酷使する方が血虚になりがち 。
身体を覆い 侵入 を繰返す高湿度から、身体を守る方法があります。これは、 「 胃を守り・食欲を守り・体力を維持する方法 」と言い換えて良いでしょう。

 

漢方薬・ 香正気散(かっこうしょうきさん)を服用してください。 服用時、良い香りがします。
これは、香り生薬で抗菌に働くカッコウ( 香)・シソ(紫蘇)コウボク(厚朴) が 配合され てい るからです。

胃に溜まった未消化物(胃もたれ)を 排除する ことで、食欲を復活させます。冷飲食物 と冷房による 冷えにさらされ困り切っている胃腸を温め ることで 機能回復させます。エキス剤の服用はお湯で、食間(食事と食事の間の空腹時 /たとえば 10 時・ 15 時・ 19 時などに服用してください。 6月の梅雨から9月中旬の高湿度 の期間中 は、服用を続けていただきたい ものです 。

皆さんの 体調を整え、酷暑を 著しい体力低下なしで乗り切るための力になるでしょう 。
香正気散は、「冷房の風にあたったり、冷飲食物を摂ると、お腹が痛くなって下痢をする」というかたには、とても良い止瀉薬に も なります。 1日3回の 服用を続け、体調改善に努めてください。

 

冷たい食事、そうめん・冷やっこ添えるショウガについて。これには、古人の生活の知恵と言えましょう。ショウガには 胃を温める 効果 があり 、 冷たい食事に添えるのは、 辛味と香りで食欲を高める目的と ともに 、胃 の 冷え から起きる消化不良を 防ぐものです 。

梅雨から夏の間中は「食欲不振」に悩むのに、9月下旬頃からは「食欲の秋(食欲増進)」に転じるのはなぜでしょう。これにも 、湿度が関連します。

梅雨から夏にかけては高湿度が普通なので「胃(脾胃)」が機能低下し、食欲が落ちやすくなります。9月下旬頃から湿度が 急 低下し、さわやかな気候だと感じます。それによ り 胃は元気を取り戻し、食欲が短期間で回復するのです。

 

このように 「食欲の秋」への変化は、漢方の知識で語られてい ます 。

ただし 、 さわやか な大気 で 気分の 良い秋には、肺が乾燥大気 により 機能低下 しやすく、呼吸器の病が起きやすくなります。ご注意ください 。

 

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