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【漢方通信10月号】10月に起きる「ココロ不調(悲しみ、憂い、不安、びくびく)」

 10月に咲く街の花もあるのですが、冬へと向かう季節は、ものの哀れを感じさせます。

秋は「悲しみ・憂い」を感じやすい季節で、それが心におさまる大きさに抑えられるなら良いのですが、日々の行動に悪い影響が出るほど大きく育ってしまったなら、漢方対応(治療)が必要です。

 

「悲しい、やりきれない」の気もちがストレスから起きているなら、漢方薬・加味逍遙散(かみしょうようさん)の使用も良いでしょう。これは抗ストレス薬で、服用により5日内には心(こころ)が軽く感じられるでしょう。「ストレスのもとは変わらないから(服用しても意味がない)」と感じるかも知れませんが、あなたの心(こころ)を壊さないための大切な対応です(悪感情を押し流し、それに負けない力になります)。

 

気候の変わり目で起きる、何気ない心(こころ)の不調をいくつか記します。

まずは、「不安に圧し潰されそう」と感じたときです。不安から、ひとと言葉を交わすことを躊躇するようになります。酷暑の体力消耗(身体循環の悪化)が原因であることもが多く、他者からは「見るからに元気がない」「声が普段より小さい」と捉えられます。そんなとき、漢方薬・加味帰脾湯(かみきひとう)を用いてください。不安を払う安神薬(あんしんやく)に、元気薬のニンジンが配合されています。エキス剤なら、40℃ほどの温湯で食間(空腹時)に服用することで、3日内で身体は楽に感じ、心(こころ)もやわらぐのが感じられるでしょう。体力の消耗がそれほど感じられない「不安」なら、安神薬にジオウを配合する、天王補心丸が良いでしょう。

 

夏の冷飲料の過飲が習慣となり止められない場合には、「びくびく(驚きやすい)」「ドキドキ(動悸)」を強く感じることがあります。さらに「決断に長時間かかる(決められない)」の状況となり、日常生活にも支障を来します(特に組織の管理者・教師・講師・政治家は、今までのような能力発揮が出来ないでしょう)。

これは漢方理解として、肝・胆の不調と捉えます。漢方薬・温胆湯(うんたんとう)を一定期間服用します。改善にはやや時間がかかりますが、1週間内に改善(身体が軽く感じる/心も)があるでしょう。不調が和らぐまで、最低1カ月は継続服用してください。エキス剤服用は、40℃ほどの温湯で、食間(空腹時)に行います。

温胆湯の名で興味深いのは、驚き・恐れ「胆(きも)が冷えている状況」の改善というニュアンスを示していることです。

温胆湯の製品効能は、「(体力中等度以下で、胃腸が虚弱なものの次の諸症)不眠症、不安神経症、熟睡感がない、動悸、胸やけ・口の粘り」と記されます。

 

秋の季節は、暦上では10月20日までです。その間、適度に辛味を持つ食物(鶏、ネギなど)をとるようにし、肺機能を高めることで心(こころ)を強く保ちます。

その後10月21日~11月7日は、冬への季節の変り目(土用)です。胃腸への負担を減らす暮らしで体調を整え(特に食生活)、厳しい冬への身体の備えとしてください。

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