2024.11.26
「気」を制する者は病気を制す~「気」とはなにか~

 

 

東洋医学の世界では「気」という概念が頻繁に使用されます。

そのため、漢方屋さんや鍼灸院で「気の巡りが悪いですね~」

なんて気について言及されこともあるかと思います。

そうはいっても

どのように解釈したらいいのか困りますし

説明されても簡単に理解できるものでもありません

 

 

今回は「気」とはなにかについて解説します。

気の理解を深めてご自身の健康にお役立て頂ければ幸いです。

 

そもそも気とは…

 

 

自然界から、はては宇宙まで、あたりまえに存在するエネルギーであり

ヒトでは生きていく上での身体的・精神的活動をまとめる役割をもっています。

目には見えず、流動的に運動することで様々な作用を起こすとされています。

 

 

空があれば大気が流動し

地があれば地気(プレートやマグマ)が流動し

海があれば海気(海流)として流動します。

 

 

当然ながらヒトにおいても「気」は身体中流れており

動物や木々、草花などあらゆるものに存在します。

 

 

気はヒトの生理学的機能に密接に関係しています

 

具体的には

 

気は熱となり体温を調節し

推動エネルギーとなって必要不可欠な代謝を行い

血液や体液を身体から漏れないようおし留め

気が体表面を巡ることで外部から身を守ります

 

誕生に際して父母から与えられた「先天の気」といい
生誕の後に自然界から取り入れられる「後天の気」に分けられます。

 

後天の気は食事や呼吸を通して気を外部から体内へと、とりいれます。

 

「気」の流れが滞ったり量が不足すると…

 
 

活力が減退したり身体の不調につながります。
それだけでなく、なんらかの病に移行します。
気が病むと書き病気といいます。

 

逆に「気」がみなぎって、巡りがいい人は
元気でエネルギー溢れる人であるといえます。

 
 

気の不調の原因となるものとして…

 
 

気の滞りは

 

ストレスや寒暖差、不規則な生活習慣や体質などが
あげられます。

 

気の不足は

 

過労や睡眠不足、栄養不足、加齢などがあげられます。

 
 

気についてアドバイスをうけた時は
まずはどういった気の異常なのか。

 

そして、どういった原因なのかを確認して
原因を取り除いていくことが大切です。

 

漢方薬は気の量を増やしたり巡りを
よくすることで病気を治していきます。
いかにして、気の状態を把握しそれに基づく
処方をできるかが漢方治療の鍵となります。

 
 

自分で症状や体質に合った漢方薬を選ぶのが難しい方、

体質改善や自然治癒力の向上といった

日頃の健康維持目的で取り入れたい方など

ぜひ一度ご相談くださいませ。

英語・中国語・フランス語にも対応しており、海外からのご相談も数多く頂いております。)

 

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