2025.09.07
不眠症🤢~季節の変わり目と漢方の視点から考えて~

皆さん、こんにちは!

 

夏の暑さが引き続いている中、いかがお過ごしでしょうか。

今月、9月は一般的には「季節の変わり目」と呼ばれている時期となります。

「季節の変わり目」とは、気温や気圧に変化が大きく、自律神経の乱れを引き起こしやすい時期のことです。

特に春先(3~4月頃)や秋口(9~11月頃)は寒暖差が激しく、体調を崩しやすいと言われております。

今回は季節の変わり目で発症しやすい、「不眠症」ついてお話させていただきます。

 

不眠症の人のイラスト(女性)

 

「不眠症」とは、夜間の睡眠について問題があり、その結果として日中の活動に支障が出ることを言います。

不眠症のタイプは以下の4つに分けられます。

 

入眠困難:床についてもなかなか(30~1時間以上)眠りにつけない。

中途覚醒:一旦、眠りについても、翌朝起床するまでの間、夜中に何度も目が覚める。

早朝覚醒:希望する時刻、あるいは通常の2時間以上前に目が覚め、その後眠れない。

熟睡障害:眠りが浅く、睡眠時間のわりに熟睡した感じが得られない。

 

季節の変わり目に「不眠症」が発症する原因として、自律神経の乱れや日照時間の変化、気温の変化が考えられます。

特に秋は日照時間が短くなることで睡眠を促すホルモンである「メラトニン」の分泌が減少すること、

また気温の低下が原因で不眠症になりやすいです。

では漢方の視点から考える「不眠症」の原因とは何でしょうか。

 

①心脾両虚(しんぴりょうきょ)

特徴:考え事が多く、疲れやすい。夢を多く見て眠りが浅い。

症状:寝つきが悪い、夢が多い、動悸、顔色が悪い、食欲不振、疲労感

使用する漢方薬:加味帰脾湯、帰脾湯

 

②心腎不交(しんじんふこう)

特徴:寝つきが悪く、眠りが浅い。焦燥感、のぼせ、イライラを伴う。

症状:寝つきが悪い、イライラ、ほてり、のぼせ、耳鳴り、腰痛

使用する漢方薬:酸棗仁湯、天皇補心丹

 

③肝鬱気帯(かんうつきたい)

特徴:ストレス性の不眠。寝ても疲れが取れない。

症状:寝つきが悪い、遊夢が多い、胸がつかえる、情緒不安定

使用する漢方薬:加味逍遙散、柴胡加竜骨牡蛎湯

 

④痰熱内擾(たんねつないじょう)

特徴:食べすぎや胃もたれとともに眠れない

症状:不眠、口苦、胃もたれ、舌苔が黄色く厚い

よく使われる漢方薬:黄連解毒湯、半夏厚朴湯

 

⑤血虚(けっきょ)

特徴:眠りが浅く、夢が多くて何度も目が覚める

症状:不眠、顔色が青白い、動悸、めまい、生理不順

使用する漢方薬:当帰芍薬散、加味逍遙散、酸棗仁湯、帰脾湯

 

「不眠症」「季節の変わり目」について、より詳しくは知りたい方は👇👇👇

 

     

 

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