2020.06.04
芍薬甘草湯

今回は芍薬甘草湯についてご紹介いたします。

聞いたことや使用したことがあるという方も多いのではないでしょうか。

 

1.芍薬甘草湯とはどんな処方?

1-1 構成生薬

1-2 効能・効果

 

2.芍薬甘草湯はどんな体質の人に使うの?

 

3.芍薬甘草湯がよく使われる疾患は?

 

1.芍薬甘草湯はどんな処方?

1-1 構成生薬

芍薬(しゃくやく) 甘草(かんぞう)

 

芍薬は、ボタン科の多年草シャクヤクの根で、味は酸味と苦味があります。成分にはモノテルペン配糖体のペオニフリン、ペオノールなどが含まれ、ペオニフロリンには鎮痛、鎮痙、抗炎症、抗潰瘍、血管拡張、平滑筋弛緩などのさまざまな作用が認められています。

漢方では、補血、止痛の効能があり、血虚の治療や腹痛、筋肉痛などの治療に用いられます。また収斂作用といって発汗し過ぎるのを抑制する作用もあります。

甘草は、マメ科の多年草ウラルカンゾウ、その他同属植物の根及び根茎を用います。甘味が強いため、甘草という名があります。甘草は漢方薬の中で最も多く配合され、他の薬物の効果を高めたり、毒性を緩和させたりすることから国老という別名もあります。成分としては、グリチルリチンが知られ、ステロイド様作用、抗炎症作用、抗潰瘍作用、鎮咳作用などがあり、特に肝機能改善薬として広く用いられています。

漢方では、補気、清熱解毒、止痛などの効能があり、胃腸の虚弱、腹痛、下痢、動悸、咽喉痛、消化性潰瘍などに用いられます。

甘草の多量投与による副作用として、浮腫、高血圧、低カリウム血症などの偽アルドステロン症、ミオパチーなどが知られており、特に高齢者や女性、また利尿剤併用時には注意する必要があります。

参考:漢方の薬の辞典

 

1-2 効能・効果

体力に関わらず使用でき、筋肉の急激なけいれんを伴う痛みのあるものの次の諸症:

こむらがえり、筋肉のけいれん、腹痛、腰痛

 

2.芍薬甘草湯はどんな体質の人に使うの?

鎮痙鎮痛の基本処方です。熱証・寒証、実証・虚証に関係なく、広く鎮痙・鎮痛の目的で使用します。

 

3.芍薬甘草湯がよく使われる疾患は?

3-1 .運動器疾患

筋肉・腱の緊張を弛緩させる芍薬と、種々の緊迫症状を緩和・弛緩させる甘草の2味からなるシンプルな処方ですが、漢方の鎮痛剤として幅広く使用されています。具体的には、筋肉のつっぱり・こわばり・けいれんを伴う筋肉痛、こむら返り、腰痛や肩こりなど痛みのファーストチョイスとして使用されます。

3-2.消化器疾患

手足の骨格筋ばかりでなく、消化管などの平滑筋のけいれんによる痛みにも使用されます。

胃けいれんなどの胃痛や腹痛、胆石や尿路結石の疼痛などに頓服的に使用され、即効性も期待できます。

3-3.婦人科系疾患

生理痛などの痛みにも使用されます。

 

芍薬甘草湯は、このように様々な疾患の痛みに対して、幅広く使用されています。

上記のような症状でお悩みの方は、ぜひお試しください。

またお手元にあると急な痛みの時に心強い味方になります。

一心堂薬局では、お客様の症状・体質に合わせて漢方薬を調合いたします。お悩みの症状がございましたらお気軽にご相談ください。

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