2025.06.21
あると便利な登山に役立つ漢方薬~命を守る!携行すべき薬BEST3~  

 

 

至を迎えて

季節は本格的に夏へと歩みだし

各地、山開きシーズンがはじまりました 。

今年こそは北アルプスや富士山に挑戦してみようと

計画されている方も多いのではないでしょうか。

 

今回は「あると便利な登山に役立つ漢方薬」

「登山に携行必須の薬BEST3」をご紹介します。

 

【あると便利な登山に役立つ漢方薬】

 

こんな経験はありませんか?

ハイペースでの登山や下山時の疲労の蓄積で

足をつってしまう(こむら返り)

 

そんな時は「芍薬甘草湯」を服用して下さい。

 

こむら返りに対して予防的に使用できます。

そろそろ危ないなと感じたら、あらかじめ

 入念な準備運動をしたうえで

「登山前の麓」で「ピークハント前の山の肩」や

「山小屋」で服用して下さい。

 

 

 痛みを感じてから服用する際は症状緩和的な効果が期待できます。

服用して数分すれば痙攣、痛みが緩和するでしょう。

 

養生法としての対策は

 

  1.準備運動をしっかりおこないましょう

  2.筋肉負荷をかけないよう小幅でゆっくり歩き

     脚を自分の膝より高くもち上げないようにしましょう

  3.静荷重静移動を意識して下さい

 

下山時にこむら返りは頻発します。

段差での脚にかかる疲労軽減の方法としては

前足を出した時点で荷重は後ろ足に残したままに維持します。

前の足は置くだけにし、前足の安定を確認したら

ゆっくり荷重移動を後ろから前に行います 。

 

 2500mを超える山々は高山病リスクが高まるといわれております 。

高山病の症状は頭痛、息苦しさ、吐き気、めまい があります。

高所順応をしたとしても体質や

その日のコンディションで左右されてしまうこともあります。  

一旦、高山病の症状がでると回復は難しく

標高を下げることでしか治療手段がないといわれております。  

高所の山へおでかけの際は「五苓散」を服用して下さい。

五苓散は高所によって急激におこる気圧変化による

身体の影響を軽減する漢方薬です。

高山病になる前に服用することで予防効果が期待できます。

高山病発症後もその後の状態を緩和することが期待できます。  

基本的な対策として次の3つを参考にしてください。

 

1.早く寝て、飲酒は下山後に楽しむ  

 

「不眠」「飲酒」は高山病をより誘発します。

山の朝は早いのですから

早く寝て、飲酒は下山後に楽しみましょう。  

 

2.身体への負荷を減らすことで高山病のリスクをさげます

「荷物を軽く」し「ペースはゆっくりと」歩いてください。

 

登山の安全対策がさけばれる昨今。

必要な対策はしっかりして楽しんでいきたいものです。

 

今回はお薬にのみフォーカスをあてましたが

この他、緊急用のエマージェンシーキットや非常食等

基本的事項を入念にご準備ください。

 

 ※あくまで予防、応急処置としてのお薬と認識ください

こむら返りや高山病を起こしたら下山が基本になります。

行動が難しい場合は無理をせず

山岳救助隊の連絡も視野に入れて安全を優先しましょう。

 

普段から足がつりやすく

自分で症状や体質に合った漢方薬を選ぶのが難しい方、

体質改善や自然治癒力の向上といった

日頃の治療から根本的に改善していきたい方は

個別に一度、ご相談ください。

 

【登山に携行必須の薬BEST3

 

登山に携行必須のお薬をランキング形式にまとめました。

少なくとも一度は携帯を検討してみてください。

 

1位 日頃服用している常備薬

急激な気圧変化や温度変化に加えて、大幅な体力の消耗。

登山は思っている以上に身体に大きく負担をかける行為です。

遭難事例では、なんらかの持病で死亡している報告を頻繁にみかけます

血管に大きな負担がかかり脳卒中などによる死亡リスクが高まることを理解して

普段飲んでいる常備薬はかかりつけ医に相談し

指示があれば必ず持参しましょう。

 

2位 解熱鎮痛剤

解熱鎮痛剤は突然の怪我による痛みや発熱の両方に対応できる優れもの。

あるなしで、以後の行動に大きな影響を与えます。

ロキソニンは鎮痛作用に優れております。

カロナールは鎮痛作用は弱まりますが、胃腸に優しく

胃に不安がある場合には、こちらを選んでください。

※あくまでその場の痛みや発熱を抑える対処療法薬です。

無理に行動して悪化するリスクを検討し

救助も十分に考慮した上で行動してください。

 

3位 ステロイド軟膏

平地とは異なり、大自然ではアブやブユ刺されによる

強い皮膚炎に悩まされることも。

炎症を素早く抑える必要があり、放置すると痕になることも。

筆者はアブ刺されで対応に遅れ、痕が消えず後悔しております。

虫刺されと侮らず、適切に対処しましょう。

携帯性を考えて、一つで炎症と痒みの双方に対応でき

なおかつ効能が高いものがもとめられます。

 

「ムヒアルファEX」「コートF AT軟膏」

がおすすめです。

 

「ムヒアルファEX」にはステロイドに痒み止めの成分である

ジフェンヒドラミンとクロタミンが

「コートF AT軟膏」にはステロイドに痒みや痛みをを抑える

リドカインが配合されています

 

 

(英語・中国語・フランス語にも対応しており、海外からのご相談も数多く頂いております。)

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