2024.06.01
【漢方通信6月号】冷飲料やクーラ―冷風での下痢、気象病で頭痛続く…

 6月は入梅の時期で、大気の湿度が高まります。また、すでに気温30℃を超える日があり、これからの酷暑が予想されます。「多湿」「高温」が、私たちの生活リズムを狂わせます。

まず、多湿について取り上げます。健康なかたは、湿度が高くても不調を感じないでしょう。しかし疲れや衰えがあれば、不調を感じます。その大きな特徴は、「身体が重い・だるい」と感じることです。

これは、気象病(きしょうびょう)と呼ばれるもの。頭痛を起こすことが多く、「頭が重い(何かが乗っているよう)」と感じます。鈍い痛み・締めつけられると、感じることも多いのです。これは湿度上昇が原因であり、「低気圧の接近・雨模様」「水に近い生活環境(河川、海辺、水田、お花屋さん、お魚屋さん、お料理屋さん など)」で、繰り返し起きます。身体循環(水分代謝)をより良く保てば不調は抑えられるので、毎日の入浴・早寝早起きをお勧めします。

漢方薬での対応は、五苓散(ごれいさん)が良いものでしょう。これらは、化学合成薬の鎮痛薬とは、異なる用いかたをします。循環改善のために、一定期間服用を続けてください(2週間程)。不調がない・軽いときは1日1回(朝)、体調悪化の兆しがある・実際に不調が起きたときには1日3回(朝・昼・晩)、空腹時に、40℃程のお湯でエキス剤を飲んでください。不調改善は、きっと早い時期に感じられるでしょう。

 

つぎに、夏に多いトラブルについて。高気温から、身体は冷たい飲料・食品を欲しがります。しかしそれを身体に入れると、すぐに「下痢をする」、著しいときには「便が漏れてしまう」という状況があります。冷房のカゼをお腹に受けても、同様のことが起きます。この不調は基本的に冷えから起きているため、お腹を冷やすベルベリン・オウバクの下痢止め薬を用いると、(下痢は止まっても)お腹の不快感は消えません。

り良いのは、お腹を温める働きを持つ漢方薬・藿香正気散(かっこうしょうきさん)です。お腹の不調を感じたらすぐ、50℃程の熱めのお湯でエキス剤を飲んでください。この製剤もまた、それ以降3~10日程は継続服用したほうが良いでしょう。抗菌に働く香り良い生薬3種(カッコウ・シソ・ホオノキ)が配合されるため、服用すれば良い香りを感じます。お腹の健康を保つために、良い素材と言えそうです。

夏の対応薬はこの他、炎天下の活動でも熱中症になりたくない場合の、生脈散(しょうみゃくさん/元気維持薬)。帰宅後ものぼせが治まらない場合の、白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう/クールダウン薬)・清暑益気湯(せいしょえっきとう/クールダウン薬に補気薬添える)。

訴える症状により、様々な対応があります。

夏の不調でお困りのかたは、一心堂薬局各店にてどうかご相談ください。

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