2025.05.13
いつまで花粉症が続くの??それ、春の副鼻腔炎かも😲

皆様、こんにちは!!!

花粉症に関しては、スギ花粉は終わりに近づき、

ヒノキ花粉の方はまだまだ辛い状況が続いているのではないでしょうか。

花粉症(アレルギー性鼻炎)が長引くことによって炎症状態が続き、

副鼻腔炎を発症することがあります。これを「春の副鼻腔炎」と言います。

「春の副鼻腔炎」は花粉症で副鼻腔の出口の粘膜が炎症によって腫れることにより、

鼻水の流れが悪くなり、その結果、副鼻腔に膿がたまることで

細菌・ウイルス感染して炎症が悪化し、副鼻腔炎が起こります。

副鼻腔に膿が溜ることから、副鼻腔炎を「蓄膿症」とも言います。

発症から4週間以内で強い症状が現れるものを「急性副鼻腔炎」、

症状が3カ月以上続き、弱い症状または自覚症状がないものを「慢性副鼻腔炎」となります。

主な症状は濁った(白色~黄色)粘性の鼻水、鼻づまり、後鼻漏、

痰、頭や顔の痛み、発熱などがあります。これらの症状を放置すると、

膿を排出する粘膜の働きが弱くなり、副鼻腔炎が治りにくくなるという悪循環に陥ります。

副鼻腔炎の症状は花粉症や風邪と似ているため気付かないことも少なくありません。

だからといって早めに治療をしないと慢性化し、治療に時間を要することになります。

少しでも上記のような症状があった場合には副鼻腔炎の可能性も考えて治療を

早めに始めることが大切になります。

そこで今回は、副鼻腔炎の治療に用いられる漢方薬をご紹介させていただきたいと思います。

 

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鼻づまりがあって、粘った鼻水(白色~黄色)が出る、頭痛がする、

首や肩が凝ったといった症状がある場合には「葛根湯加川芎辛夷」が適しております。

この漢方薬は「葛根湯」をベースとしており、副鼻腔炎の鼻づまりで

伴う頭痛や顔の痛みなどに効果あります。

構成生薬の1つに「辛夷」があり、鼻疾患の発散薬(毒素・膿)の生薬として

特に優れているため、副鼻腔炎に「辛夷」は欠かせない生薬となっています。

また、「川芎」は血流を良くすることで鼻水・鼻づまりを良くする効果あります。

 

黄色い鼻水と鼻づまり、生臭い臭いを伴う場合には「辛夷清肺湯」が適しております。

上記にも紹介させていただいた「辛夷」をメインとしているため、鼻づまりが強い方、

そして構成生薬である「知母」、「麦門冬」、「百合」は呼吸器を潤す作用があるので、

鼻の乾燥感が強い方にも特に向いております。

 

慢性的な鼻の症状だけでなく、皮膚の症状も伴い、体質改善が必要な方は

「荊芥連翹湯」が適しております。

「荊芥連翹湯」には発散薬という鼻づまりを良くするために毒素や膿を排出する

生薬がたくさん入っており、

その生薬としては「荊芥」、「防風」、「薄荷」、「連翹」、「白芷、「桔梗」があります。

その発散薬は皮膚の毒素も排出し、そして血を補う「地黄」、「当帰」、「芍薬」、

血の巡りを良くする「川芎」、清熱作用のある「黄連」、「黄柏」、「黄芩」、「山梔子」、

「柴胡」、「薄荷」、「連翹」が入っているため、鼻づまりを良くしながら皮膚の状態も

改善する漢方薬になります。

 

副鼻腔炎の初期でくしゃみ・鼻水が沢山出る場合には、「小青竜湯」が適しております。

「小青竜湯」は「乾姜」、「細辛」、「半夏」「五味子」、「甘草」、「杏仁」、「茯苓」、「麻黄」、

「桂皮」、「芍薬」の10種類で構成されおり、その中の「芍薬」以外の9種類の生薬が

余分な水を排出する生薬であるため、鼻の負担を軽減し鼻水を抑えてくれます。

また東洋医学ではくしゃみは余分な水を排出するためのお身体の働きであるため、

余分な水を排出する小青竜湯を用いると自然とくしゃみが止めることができます。

 

副鼻腔炎は、疲労・ストレスにより

自律神経・免疫のバランス崩れることで発症しやすくなります。

「なぜ発症したのか」と根本的な原因を考えることが最も大切です。

副鼻腔炎で長くお辛い方には体質を改善し、

身体の基本的なバランスを整える必要があります。

 

副鼻腔炎の症状を抑えたい方、症状がぶり返す方、体質改善をして長く症状を抑えたい方、

是非一心堂薬局各店にて、どうかご相談ください。

 

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