2020.09.28
加味逍遥散

今回は、婦人科でよく処方されることの多い加味逍遥散についてご紹介します。

 

1.加味逍遥散とはどんな処方?

1-1 構成生薬

当帰(とうき) セリ科のトウキの根を用います。漢方では、補血・活血・調経・潤腸の効果があると言われており、月経不順、虚弱体質、腹痛、腹腔内腫瘤、打撲傷、便秘、皮膚化膿症、しびれなどに用いられます。

 

芍薬(しゃくやく) ボタン科のシャクヤクの根を用います。そのうち日本で用いられているものは、外皮を取り除いて乾燥させた白芍であり、補血・止痛み薬として知られており、鎮痛、鎮痙、抗炎症、抗潰瘍、血管拡張、平滑筋弛緩などの作用があると言われています。

 

白朮(びゃくじゅつ) キク科のオケラの根茎を用います。漢方では、補脾・益気・燥湿・利水で用いられ、利尿、血糖低下、抗潰瘍、抗炎症作用などがあると言われております。

 

茯苓(ぶくりょう) サルノコシカケ科のマツホドの菌核を用います。漢方では、利水消腫・健脾・安神の効能があると言われ、利尿、抗潰瘍、血糖降下、血液凝固抑制、免疫増強作用などがあると言われております。

 

柴胡(さいこ) セリ科のミシマサイコの根を用います。漢方では、解表・疏肝・升提・抗瘧の効能があると言われ、解熱、抗炎症作用、抗アレルギー、肝障害改善、抗潰瘍、抗ストレスなどに用いられています。

 

牡丹皮(ぼたんぴ) ボタン科のボタンの根皮を用います。漢方では、清熱涼血・活血化瘀の効果があり、抗炎症作用、血小板凝集抑制作用、抗菌、鎮痛、抗アレルギー作用などがあると言われております。

 

山梔子(さんしし) アカネ科のコリンクチナシの果実を用います。日本でも古来から染料としても広く知られていました。漢方では、清熱燥湿・清熱解毒・除煩・退黄があると言われ、利胆、鎮静、降圧、抗真菌作用があると言われております。

 

甘草(かんぞう) マメ科のウラルカンゾウの根及び根茎を用います。甘味が強いため、甘草という名があり、成分のうちのひとつのグリチルリチンにはステロイド様作用、抗炎症作用、抗潰瘍作用、鎮咳作用などに用いられ、肝機能改善薬としても広く用いられています。


生姜(しょうきょう) 
ショウガ科のショウガの根茎を用います。日本で用いられているのは、乾燥させたものがほとんどで、成分には辛味成分のジンゲロールやショウガオールが含まれており、解熱・鎮痛。鎮咳・鎮吐作用などが認められています。

 

薄荷(はっか) シソ科のハッカの全草を用います。漢方では解表・利咽・透疹などの効果があり、感冒、頭痛、咽頭痛、歯痛、麻疹、皮膚瘙痒症などに用いられます。

 

引用:漢方のくすりの事典

 

1-2 効能・効果

体力中等度以下で、のぼせ感があり、肩がこり、疲れやすく、精神不安やいらだちなどの精神神経症状、

時に便秘するものの次の症状

冷え症、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、血の道症、不眠症

 

2.加味逍遥散はどんな体質の人に使うの?

神経の使い過ぎやストレスによる、いわゆる自律神経失調症の代表処方です。

特に月経不順やPMSなど女性の神経症状や更年期の症状によく用いられる処方です。

肝鬱血虚、肝陽上亢などの病証に用います。

 

3.加味逍遥散が良く使われる疾患は?

3-1.精神神経系疾患

全身倦怠感、のぼせ、寒気、食欲不振、めまい、多怒、不眠など不定愁訴がみられやすく、いわゆる自律神経失調症に用いられます。

3-2.婦人科系疾患

月経不順、PMS、更年期症状など、女性ホルモンの変動に伴って現れる精神不安や苛立ちなどの精神神経症状および身体症状に広く用いられます。

3-3.消化器系疾患

過敏性腸症候群の便秘型や交互型、ストレス性などの便秘に用いられます。

お腹にガスが溜まって張っている場合やおならが出やすい場合などにも良い可能性があります。

 

その他、様々な症状に幅広く用いることができます!

 

ここに記載されていることはあくまで一例となりますので、ご注意ください。

漢方専門一心堂薬局では、お客様それぞれの自覚症状や体質に合わせてお作りしておりますので、お気軽にご相談ください。

 

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