神経疾患Neuropathy

Neuropathy
頭痛

症状

頭痛は、ガマンできないほど激しい痛みが急に襲ってくる急性頭痛、数日から数週間かけてジワジワと痛みがひどくなっていく亜急性頭痛、そして慢性的や繰り返し痛みが起こる慢性頭痛に分かれます。急性頭痛や亜急性頭痛の場合、くも膜下出血や脳腫瘍など重大な病気が隠れている事もあるので、早急に病院で診てもらう必要があります。一方、慢性頭痛は日本人の3人に1人が持っているといわれるほどポピュラーなもので、「緊張型頭痛」「片頭痛」「群発頭痛」の3つに分類されています。それぞれ原因や治療法、予防法が違うので、自分の頭痛のタイプを知ることはとても大切です。

 
1.緊張型頭痛・・・頭全体や後頭部がバンドでしめつけられるように持続的に痛むのが特徴です。 ズキンズキンと拍動するように痛むこともありますし、刺すように痛むこともあります。その一方で、何事かに熱中しているときは痛みを忘れられるようです。原因はストレスや長時間のデスクワークなどによる首や肩の筋肉の緊張です。 作業する机の高さが合わない、眼精疲労、義歯(入れ歯)が合わない、 歯を食いしばるクセなどが原因になることもあります。肩こりや首のこりなどを伴うことも少なくありません。

この種の頭痛は背景にある原因を取り除くことが、症状改善の第一歩になります。まずは作業環境を整えたり、合わない眼鏡や義歯を変えたり、 ストレス解消法を見つけたりしていきましょう。 適度のアルコールや入浴、マッサージ、運動なども緊張を解きほぐすのに効果的です。 こうしたことを実践しても痛みが続く場合、治療を行います。 筋肉の緊張を解きほぐす「筋弛緩薬」を用いるのが一般的です。

2.片頭痛・・・こめかみの片側、あるいは両側に鈍痛を感じ、やがて痛みはズキンズキンと脈打つようになり、頭全体に広がっていきます。頭痛が起こる前兆として、目の前に閃光(せんこう)やジグザグに走る光が見えることがあります。頭痛のほかに吐き気やおう吐を伴うこともあります。こうした片頭痛の症状は脳の血管が拡張することで起こるとされていますが、原因は不明です。ただ、若い女性に多いことは分かっています。治療は頭の血管を収縮させるはたらきがある薬を用います。前述した前兆があった時点で飲むと効果的です。痛みが始まってしまったら、鎮痛薬を使います。片頭痛は多忙な平日より、ゆっくりと過ごせる休日に引き起こされやすいことが分かっています。休みの日も規則正しい生活を送ることが大切です。

3.群発頭痛・・・群発頭痛は男性によく見られる頭痛です。目の奥やその周辺を中心に始まり、額、こめかみ、あごなどに痛みが広がります。たいてい同じパターンで痛みが現れます。痛みは強烈で、「目の奥をえぐられる」と言う人もいるほどです。充血や鼻水、発汗などを伴うこともあるようです。原因は分かっていませんが、深夜、明け方など決まった時間帯に起こるのが特徴です。慢性的な頭痛では、鎮痛薬を飲んでその場をしのぐことが多いようですが、常用することに対して心配する人も少なくありません。そのような場合、頭痛の特徴やその人の体質に合った漢方薬を利用することによって、鎮痛薬の量を減らせたり、鎮痛薬を飲まないでもすむようになったりします。

 

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神経痛

症状

末梢神経にそって、鋭く痛むものを神経痛といいます。痛むときと痛まないときとありますが、繰り返し痛み出すのが特徴です。
三叉神経痛は、顔面のとくに目の周囲からあごまで痛みます。原因は、血管が三叉神経に触れることで痛みが発症するといわれています。また、腫瘍などが原因となることもあるようです。肋間神経痛は、背中から胸のあたりにかけてにかけて鋭く痛みます。肋間神経が骨に触れておこることが多いといわれます。坐骨神経痛は、腰から大腿部、ふくらはぎ、足の末端にかけてまで痛みます。椎間板ヘルニアによるものが多く、腰椎が神経に触れるために痛みます。
治療法は消炎鎮痛剤や、ビタミンB12などの薬物療法や、理学療法、神経ブロックなどが行われます。


漢方薬のお話

漢方薬治療において、神経痛の場合は水毒とお血(血のめぐりが悪いこと)が関係していることが多くみられますので、それらをとっていくような漢方薬を体質に合わせて選択していきます。漢方医学の視点からも、やはり頭痛をタイプに分けることができます。
片頭痛は、漢方の考え方で言う「気(生命エネルギー)」が正しく巡らず、逆行している「気逆」という状態であると考えられています。そのために気の巡りを元に戻す漢方薬を用いて、症状を緩和していきます。漢方薬が処方される際は、頭痛だけでなく、冷えや胃腸虚弱、肩や首のこりなど他の症状も考慮されるため、頭痛以外の不調も改善することができます。

 

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自律神経失調症

症状

眠れない、イライラする、めまいがする、何だか不安になり、気になって病院へいくと病名を付けられてしまうこともあるようです。
肝っ玉かあちゃん、肝だめし、肝が座ってるというように、肝(きも)とは気持ちの強さを表わすことに使われることもあります。東洋医学でも情緒をコントロールする臓腑は、肝(かん:肝臓とはすこしちがった概念のもの)といわれます。何かの拍子に肝が失調すると、イライラしたり、思い悩んだり、悲しくなったり、その結果体調を崩すことにつながりやすいといえます。 
昔の人が考えた陰陽五行論のなかで、春には肝の臓腑と密接な関係があるといわれてます。(夏は心、秋は肺、冬は腎)このことからも、春の陽気は肝に影響しやすく、病みやすいといわれ、精神的にもなんだか不安定になりやすようです。
漢方薬では基本的なバランスを整えることで様々な症状を緩和していきます。

 

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不眠症

症状

不眠症の原因には、生活環境の変化、ライフスタイルの乱れなどに始まり、高血圧症、動脈硬化症、呼吸器疾患、神経症やうつ病などの病気に伴うものまで様々であります。これらによって、体の基本的なバランスがくずれ、自律神経が乱れた結果、夜眠れないといった症状が起きるのです。
病院のお薬のような西洋薬の場合、即効性があるものが多くあります。また、以前に比べ副作用が少ないお薬も出ています。ただし長期間続けた場合、まれに体への障害や中毒症状がでる場合があります。そのほかにも、目が覚めてもすっきりしなかったり、1日中眠い、だるいなどの症状が出る人もいます。それに比べて漢方薬の場合、症状や体質に合わせたものなら副作用もなく、依存症になることもありません。

 

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うつ病

症状

うつ・うつ症状とは、「何となく気持ちが滅入る」「落ち込む」「気分がふさぐ」といった、心の状態を言います。うつ・うつ症状が一時的ではなく、何ヶ月も続くような場合、何かをきっかけに、こうした症状が出た場合は、うつ病をはじめとするさまざまな病気が考えられますので、一度専門医を受診した方がよいでしょう。
うつ・うつ症状とは、「何となく気持ちが滅入る」「落ち込む」「気分がふさぐ」といった、心の状態を言います。「うつ状態」「抑うつ状態」という言葉を使う場合もあります。こうした感情は失恋したり、試験に失敗したときにも起こる、ごく自然なものですが、うつ・うつ症状が長く続いたり、日常生活に支障をきたしたりする場合は、うつ病をはじめとするさまざまな病気が原因となっている可能性があります。一度、きちんと専門医を受診したほうがよいでしょう。

 
うつ病の診断基準(DSM-IVを改変)
1.ほぼ1日中、悲しみやむなしさを感じ、うつ・うつ症状が出ている。
2.いろいろなことに興味が持てなくなっている。よろこびを感じない
3.何もしていないのに、体重が減ったり、体重が増えたりする。また、異常に食欲がなかったり、食欲が出たりしている。
4.眠れない。あるいはいくら寝ても寝足りない。
5.動作が遅くなった、口数が減った。あるいは逆に、落ち着きがなくなった。おしゃべりになった。
6.疲労感がある。気力が湧かない。
7.すべてに価値を見い出せなくなる。自分をとがめる。
8.思考力や集中力がなくなる。決断ができない。
9.死についていつも考えていたり、死にたくなったりする。
上の項目のうち、(1)か(2)を含む5つの項目が同時期に2週間以上続く場合にうつ病と診断されます。

 
単なるうつ・うつ症状である場合、基本的に治療は行わず、ストレスの原因をなくす、できるだけ休息を取るようにするなど、日常生活の改善などで症状の改善を図っていきます。一方、うつ病と診断された場合は、うつ病の治療(薬物治療など)を行っていきます。主に抗うつ薬が用いられますが、最近では依存性や副作用の少ない薬が使われています。同時に心理療法(カウンセリングや認知療法など)を行う場合もあります。不眠や強い不安感を訴える場合は、睡眠薬や抗不安薬を併用します。最近は軽症のうつ病を患っている人が増えていますが、早期に治療を始めるほど、治療の効果は早く確実に現れることが分かっていますので、「一時的なものだから」「精神科は敷居が高い」といって放っておかずに、一度、受診するとよいでしょう。
漢方医学の考え方には「気・血・水(き・けつ・すい)」というものがあります。うつ・うつ症状は、体を巡る生命エネルギー「気」がスムーズに流れていない状態と捉えられ、気の流れを整える漢方薬を中心に、気持ちを鎮める作用のあるものも加えたりして、症状に対応していきます。今のところうつ病に対しては抗うつ薬が第一選択薬となります。漢方薬はどちらかというと、うつ・うつ症状がある人、軽症のうつ病の人に用いたり、抗うつ薬などの西洋薬と併用したりするケースが多いようです。また抗うつ薬の副作用対策として、漢方薬が使われることもあります。

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