2022.12.22
漢方マインド ~自然とともに暮らす~

寒さが厳しくなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか?

 

今年は12月22日が冬至です。

冬至は一年のうちで一番夜が長くなる日、

陰が極まる日です。

そして陰が極まると、

そこを起点に再び陽がもどってきて、

しだいに陽の気が増えていきます。

 

これは古代中国の自然哲学、

『陰陽論』の考え方の一つです。

陰陽論は、

①宇宙に存在するすべてのものは陰と陽に分けられる 

②陰と陽は1枚のコインの表裏のようにどちらか一方だけでは存在できない

③陰と陽は増えたり減ったりしながら規則正しいサイクルでバランスをとっている

という考えを柱にしています。

(ここでは陰陽論の詳細は割愛します。)

 

この陰陽論の考え方は漢方医学の基礎となっています。

私達の身体にも陰陽、

陰のはたらき、陽のはたらきがあります。

 

わかりやすい例をひとつ挙げると、

交感神経は陽のはたらき

副交感神経は陰のはたらきです。

 

人間の身体の陰陽バランスの乱れは

身体のさまざまな不調としてあらわれます。

(イライラ、不眠、動悸、ほてり、冷え、足腰のだるさ、むくみ、倦怠感など)

 

それらの症状は

病院で診てもらっても

“原因不明”と言われることがあります。

 

症状そのものもですが、

“原因不明”ということが

さらに

私達を悩ませ不安な気持ちにさせる

ということはないでしょうか。

 

西洋医学では、

病気や不調を“部分的”に診るため

原因不明とされてしまうことも、

 

漢方医学では、

陰陽バランスの崩れなど

西洋医学とは違う視点から

その人を“全体的”にとらえ、

 

そこに漢方医学の生理学、

診断法に則った原因を

見出すことができます。

 

検査をして

数値として表れた結果で

身体の状態をみる

ということができなかった昔、

 

二千年以上も前から

積み重ねられた経験則に基づいた

漢方医学の診断法では

“原因不明”といわれる

原因を説明することができるのです。

また、

「自然界=大宇宙、人間の身体=小宇宙」であり、

人間は大自然の一部分であるとして、

人間の身体は自然の影響下にある

という考えも漢方医学の基礎にあるのですが、

 

年々異常気象といわれるような

激しい気候変動の環境下で

日々暮らすということは、

大自然の大激流に浮かぶ小舟のように

私達の身体も大きく揺さぶられているようなもので、

身体に様々な変化が生じるのは

当たり前ですね。

 

そのような俯瞰的視点を持つと、

自分の身体のことであるとはいえ、

“原因不明”へのストレスが軽減されたり、

今よりおおらかな気持ちになれる気がしませんか?

 

漢方医学の考え方や治療

養生の知恵を上手く取り入れて

お辛い症状の改善や

健康の維持増進をしていただければ幸いです。

 

漢方に興味を持たれましたら

ぜひ一心堂薬局まで、

お気軽にご相談ください。

 

この記事を書いた人

一心堂薬局 漢方相談員 オオタ(漢方臨床指導士 漢方カウンセラー)

 

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