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0120-73-1410気管支喘息は、急に息が苦しくなる「喘息発作」を繰り返し起こす病気です。これは気道の炎症があることで、様々な刺激に対して気道がより過敏に反応し、気道の狭窄を起こしてしまうことが原因です。呼吸時にゼーゼー・ヒューヒューと音がする「喘鳴(ぜんめい)」や咳や痰が出ることもあります。喘息を持っている方の大半が、何らかのアレルギーがあり、ダニ、カビ、動物の羽毛、花粉、木材粉じんなどがアレルゲン(抗原)となります。また冷気、刺激性ガス、激しい運動、精神的ストレスなどでも誘発されます。
小児喘息は大半が自然に治りますが、それでもその半数は成人になると再発します。老年者は局所及び全身の老化から気道感染を受けやすく、また慢性化しやすい傾向にあります。
西洋医学では、気道の慢性的な炎症に対する治療と、急性的な発作を抑える治療に大別できます。
漢方でも治療には「間欠期(非発作時)」「発作時」を分けて考えますが、強い発作に対しては西洋医学の薬(吸入剤)を用いる必要があります。また、漢方では病理産物である『痰』が主な原因となって喘息を引き起こすと考えます。漢方医学での『痰』とは、水分代謝が異常になり、停滞して生まれた「湿(邪)」が体のある部分に集積されることでできる、粘稠な病理産物を指し、西洋医学でいう「のどに絡む痰」だけを指すものではありません。
発作時には麻黄を含む漢方薬が用いられることが多いですが、麻黄にはエフェドリンが含まれているため、心疾患などがある人や胃腸虚弱な人は注意が必要です。
間欠期には、体質的な弱点を補い、『痰』を産生する根本的な病態を改善することで、次の発作を軽減させたり生じさせないようにしていきます。胃腸の消化・吸収の能力が低下している場合は、人参・白朮・茯苓・陳皮などを用いて胃腸の調子を整え、『痰』の生成を抑制します。また脂っこい物や味の濃い物、飲酒過多などが原因で熱症状を伴うようであれば、黄連・黄柏・栝楼仁などを用いて熱を冷ましながら『痰』を抑えます。先天的虚弱、老化、慢性病などでエネルギー代謝が低下している場合は、疲れやすく冷えを伴うこともあり、その場合は体を温め機能を高める附子や乾姜などを用います。
間質性肺炎とは、通常「肺炎」といわれる細菌やウイルス感染が原因で、肺胞の内部に炎症が起こるものとは異なります。
さて肺の中にある肺胞(酸素と二酸化炭素のガス交換の場。肺の容積の85%を占めます)は実室と間質とにわけられ 実室とは、肺胞の中を指し、間質とは、肺胞と肺胞の間を指します。
間質性肺炎は肺の間質に炎症がおこる病気の総称で 肺胞の部分にくり返し炎症が生じ その構造が破壊され 組織が固く変化し換気能力を制限しそれと同時に炎症に伴い 肺胞の壁の厚みを増加させ肺胞の破壊へと繋がり酸素の取り込みの能力を低下させ 低酸素血症を生じます。
この病気の一番の特徴は、酸素の取り込みの障害です。この間質性肺炎の線維化がより進行しますと酸素不足を生じます。特に労作時において呼吸困難と胸苦しさを引き起こし また肺が固くなるため、息を吸うのにより強い力が必要になり 呼吸は浅く速くなります。呼吸の負担により 胸の筋肉に負荷がかかり しばしば肋骨部に痛みを生ずることがあります。また慢性の炎症のため咳きがでやすいこともこの病気の特徴です。この症状が進行しますと呼吸困難となり、死に至ることもあります。
また慢性型となった症状を「肺線維症」といいます。何らかの原因(関節リウマチ、皮膚筋炎、全身性強皮症などの膠原病、物質の吸入、薬剤など)で、この柔らかい肺に、線維化が起こります。なかでも原因がわからないものを「特発性間質性肺炎」と呼び、国の特定疾患(難病)にも指定されています。
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